Untitled...Jazz?
2025/07/08
蝉が鳴きやんだ日
2025/06/06 ft.唄音ウタ・足立レイ
【デフォ子】
真夏のアスファルトが
夢の底で光る
ビルのガラスに映る私は
ただ立ち尽くす
【デフォ子】
一瞬、窓に映ったのは
あなたの揺れる髪だった
風がすべてを攫う前に
懐かしい路地へ駆け出した
【足立レイ】
記憶はかすれていくけれど
この街は何故か色褪せない
風の隙間をすり抜け
あの日の路地を辿った
【デフォ子 + 足立レイ】
かつてビルがあった場所に
朱い鳥居が現れた
盛り上がる丘の前
それは、ただそこに佇んでいた
【デフォ子+ 足立レイ】
やけに静まり返った午後
陽ざしは痛いほど眩しく
気づけば、その参道の奥へと
足を踏み入れていた
【デフォ子】
歩くたびに
景色の色が剥がれ落ちていく
残るのは
肩に重くのしかかる熱気だけ
【デフォ子】
境内に入ってみると
無数の絵馬が揺れていた
目を凝らすと、どれも
あなたの名前が刻まれていた
【デフォ子 + 足立レイ】
揺れる影が
閉ざされた拝殿の扉から零れて
君の気配があまりにも近くて
息が詰まりそう
【デフォ子】
逢いたくて 闇に身を溶かし
思わずあなたの名を呼ぶ
帰り道はないとわかっていても
もし会えるなら
【足立レイ】
逢いたくて 闇に身を溶かし
思わずあなたの名を呼ぶ
知らずにあなたをここへ縛っても
ただ会えるなら
【デフォ子 + 足立レイ】
微笑むあなたの瞳が
そっと私を映す
蝉のひと声が遠くで
ふいに途切れた
それは、雲の囁き。
2025/05/18 ft.唄音ウタ
遠くでふくらむ風と、
羽ばたく草木の葉、
ぬるいまなざしには、
浅い嘆きは届かない。
苦い池の底では、
朽ちた心と、言葉が。
眩しい水の隙間から、
渦巻いて抜け出した。
静まり返った岸辺には、
白い花が咲いていた。
声も時間もない午後で、
空へと飛び立ったよ。
全て夏の所為です、
それは、雲の囁き。
カゲがうみからはいあがった
2025/04/30 ft.唄音ウタ
まだ潮風の涼しさが残る 海辺の駅で
よろけながら 線路沿いを辿っていた
気づけば 手のひらには冷たい切符が一枚
行き先は インクが滲んでぼやけていた
ホームに滑り込んだ列車が ブレーキを軋ませる
ふと俯くと 見知らぬ影が這っていた
「偽る声を聞かせて」と 風が囁く
けれど振り向けば 誰ももう其処には居ないから
凪いだ海に零れた モノクロの同心円
幾千の色を飲み込み ゆるりと広がっていく
・ー・・・ ーー・・ー ー・ー・ー ー・・ー ・・ーー ーー・ー・ ー・ ・ー・ーー ・・
切符売り場の灯りが 群青の空に溶けて
満ちてくる潮が レールの隙間で息づいる
港の灯りも やがて海底へ沈んでゆく
漆黒の水面には 銀河のかけらだけが揺れている
無人のまま開いたドアは 一瞬だけ 光を漏らし、
離れる車輪の音は 潮騒に紛れた
「偽る声を聞かせて」と 風が囁く
けれど振り向けば 誰ももう其処には居ないから
凪いだ海に零れた モノクロの同心円
幾千の色を飲み込み ゆるりと広がっていく
「偽る声を聞かせて」と また囁かれても
振り向けば ただ蒼の穢れが残っている
凪いだ海に浮かんだ 人影めいた生き物
色褪せた景色の中で
帰る道は もう海の下
雨雲のリフレイン
2025/03/15 ft.重音テトSV
流れを止めぬ川よ
どうか教えてくれ
取り残された僕は
どこへ向かえばいいのだろうか
坂道に広がる空は
鈍い色に染まり
ホームでひとりきり
たださまようだけ
まだ寒さが残る春の日に
枯れ木が立ち並ぶ街角で
色が戻り始める
流れを止めぬ川よ
どうか教えてくれ
取り残された僕は
どこへ向かえばいいのだろうか
大人ぶってるみんなが
手を振りながら
まるで明日を知ってるような笑顔で
「さよなら」と言った
気が付けば
雨が静かに降り出していた
いつものコンビニがぼんやりと光る
差し込む風が
カーテンを揺らして
それが外の世界をつなぐたった一つのものなのだ
流れを止めぬ川よ
どうか教えてくれ
取り残された僕は
どこへ向かえばいいのだろうか
大人ぶってるみんなが
手を振りながら
まるで明日を知ってるような笑顔で
「さよなら」と言った
冬の稜線
2025/02/10 ft.雪歌ユフ
一昨日の明け方、
片頭痛がそっと
山の稜線を這った。
町はずれの山で
しんしんと雪が降ってきた。
過去と混ざり合った夢が、
長い尾をひいていく。
巨大な鳥の翼の影が
体を通り過ぎて、
黒く広がった沈黙が
右耳から左耳へと抜けていた。
電柱が連なる灰色の空の下、
駐車場は静かに息づく。
雪と泥のまじる歩道、
古ぼけた箱文字看板、
かすかに見える
信号塔の先でちらつく星ひとつ。
自分の思考の器から
汲みあげた言葉は、
この腐りかけた肉体を
慰めきれない。
世界中の雪を溶かしても、
一滴の涙さえ 生まれはしない。
きみが探している答えは
远远远の痕跡を彷徨いながら、
四足の獣の足跡は
折れた幹にさえぎられた。
松葉が積もった雪面に、
小さい影が映る。
やわらかに降り注ぐ日差しが
壁を眩しく照らして、
白く伸びた雑音が
右耳から左耳へと抜けていた。
自分の思考の器から
汲みあげた言葉は、
この腐りかけた肉体を
慰めきれない。
世界中の雪を溶かしても、
一滴の涙さえ 生まれはしない。
一昨日の明け方、
片頭痛がそっと
山の稜線を這った。
町はずれの山で、
雪が降ってきた。
msr2
2024/12/18 ft.唄音ウタ
簡素に呆けた憧憬
それは惨憺壮麗
末枯れの音が直願うは、
あなたの痕跡。
沙汰の楼門に直情を 流し込みすれば、
清かに暮れ弄う音。
甚だ早計なりて、
詭詐の心情そのものと、
詭詐の醜聞の中、
詭詐の綻び紛う事亡きよ。
今瀬で何時瀬。
詭詐の籠絡は過渡なりか
未だ立つ瀬もなく、
詭詐の佚楽 手弱女に
徒
勝鬨上げる衆生
均衡を詰る側頭、
抜かればまた絆し絆され、
幽霊話が咲く。
衝動為尽く
あな泡沫の何処へ行く、
其処へ往く。
寂れた布石、駄目、総じて圧し流され。
係る雁金小夜更けず、
徐ら天泣は降れ。
砕けたあなたのその自我、
いつか信じられるでしょう。
詭詐の蜃気楼が朔なれば、
攫え宵待月。
画するキミの後ろ面、
さぁ。
話は随分長かったが、
要するに全てttsの所為です。
些か具静謐さ、操作見る悍ましさ、
鵲清かに囁いた さらば宛ら散打。
笹搔け逆さ咲かせた。
言葉遊びもいいけど、
キミ「さささ」言い過ぎじやないの…?
ここにつづいた私のみだれた足跡…それだけ
2024/04/22 ft.雪歌ユフ
冬が
窓枠に染みついた桜色を通り抜けて
遠くから私を見つめている
湖畔には
裸木が静かにたたずんでいる
風が日光を絹のように
漉して流れる
私は考えた
死は蕾む花の甘美な後味で
生は過ぎ去った冬の影だと
そして私は
もう悲しみも喜びも出せず
ただ春風につぶやきを吹き落とす
澄み渡った空が
まだ芽吹いていない枝を透かして
細かく裂けて
吹き飛ばされるようだ
生ぬるい空気が心臓を
柔らかく包み込み
それを大地に託した
私は考えた
死は蕾む花の甘美な後味で
生は過ぎ去った冬の影だと
そして私は
もう悲しみも喜びも出せず
ただ春風につぶやきを吹き落とす
Зима на реке Лена
2024/02/08
プリュイ
2023/07/04 ft.唄音ウタ
木々の隙間から覗くと
雨音に包まれた海水が
山の麓にある揺りかごの中で
岸辺の岩を洗い流している
遠くの都市は
厚い雲に包まれて
胎動を感じさせる湿り
参道には人影がちらほらとあり
私はそれに目もくれず
視線がたださまよっていて
雨とともに石苔の隙間に
染み込む
その下には
私をここに捕えられた
土の響きがあった
冷たい空気が肌を痛める
雨に打たれた花が
揺らし続けて
槿花色が一面に散り敷いた
固くなった風を受け止めて
唇と歯の狭間で
あわてて捨て去る
重なり合う言葉の渦を
私は再び聞こえるようになった
あの鳴き声と
草に積み重なってる
数え切れないささやきを
雷雨
2022/08/31 ft.唄音ウタ
鳴く蝉の音は窓の外で絹糸に紡ぎ
視界の隅に雑音が意識体の声で囁く
雨曇りの空は一面に薄暗いけれど
土に埋まれた心臓がさくさくと揺れ動いている
沛然とやまない雷雨がかくて降り始めた
屋根瓦に嗚咽する悪夢がしたたり落ちていた
徒に冗漫の辞がかくて降り注いだ
はなはだしい取り越し苦労のせいだろうと思う
カラスの群れは窓の内で音階を作り
世界の隅に私たちが意識体になりかわる
雨曇りの空は一面に薄暗いけれど
歌に生まれた合図はあの場所まで届くといいな
沛然とやまない雷雨がかくて降り始めた
屋根瓦に嗚咽する悪夢がしたたり落ちていた
徒に冗漫の辞がかくて降り注いだ
はなはだしい取り越し苦労のせいだろうと思う
沛然とやまない雷雨がかくて降り始めた
屋根瓦に嗚咽するんんんがしたたり落ちていた
彼の墓には
カラスが集まり騒めきだし
思いさえも忘れ去られ
カラスは墓で鳴く泣く
徒に冗漫の辞がかくて降り注いだ
画面に映ったこれの全ては〇〇〇〇〇のせいです
(彼の歌には
数多のカラスが惹きつけられ
模倣するものが現れ
カラスは何処へ飛ぶ飛ぶ?)
金星
2022/05/02 ft.唄音ウタ
本日はニコニコ動画に御アクセス頂き、
ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、
この動画は権利者の申し立てにより、
削除されました。
またの御アクセスをお待ちしております。
何か懐かしいものを触ったら
薄汚さが亡霊のようだ
首を撫でてみると
痛みが残ってる
同じ夢の中で起きたら
それもまだ夢で
君のことを繰り返すような
明けの金星です
意識がはっきりしないまま朝起きたとき
耳にした足音が
未成線に沿って
遠のいていく
川の岸に近いあたり
死んだ君の後ろ姿が現れ
水を照らすような
宵の金星です
体感温度が1℃上がり
桜の森の中で
言葉そのものも歌ってるわたしも金星です
体感温度が2℃上がり
桜の森の中で
言葉そのものも歌ってるわたしも金星です
(融けた秒針が刺さって
碧い土鳩が鳴きました
迎えた終わりをかき消す
ような声でした)
体感温度が3℃上がり
桜の森の中で
言葉そのものも歌ってるわたしも金星です
(でも歌っていてごめんなさい
君がくれたこの魂だから
生まれ変わってもまた君に
この和音を捧げよう)
体感温度が4℃上がり
桜の森の中で
言葉そのものも歌ってるわたしも金星です
(融けた秒針が刺さって
碧い土鳩が鳴きました
迎えた終わりをかき消す
ような声でした)
(でも歌っていてごめんなさい
君がくれたこの魂だから
生まれ変わってもまた君に
この和音を捧げよう)
雪の日
2022/01/25 ft.唄音ウタ
トップページへ戻れば
見られる側になった
入れ替わった空と乾杯
今日はここまで
流れて早き月日
規制なしといっても
擦りむいたここは是非
気をつけて入ってきてね
5度とは言えないけど
ここの時間は深いのか
諦めないで!私は
完全放射体なの
冬ぞ寂しさまさりける
淡雪を噛み締めて
歪んだ字がうっすら笑ったこと
をフォルテで読め
5度とは言えないけど
ここの時間は深いのか
諦めないで!私は
完全放射体なの
冬ぞ寂しさまさりける
淡雪を噛み締めて
歪んだ字がうっすら笑ったこと
をフォルテで読め
(電車の窓から雪を見上げて
今夜は積もるようだ
町は静まり返っていて
終着駅までちょっとだけ
寝ようかな)
冬ぞんんんんまさりける
んんんんを噛み締めて
んんんだ字がうっすら笑ったこと
を で読め
Night Driving
2021/08/10
罠
2021/02/22 ft.初音ミク
無時間的な秩序世界で
生まれた知識
哲学の下女として
人間を教化した
我らの手に掴めるのは
ただの幻
それでも探し続ける
生きがいを
「人間は自由に運命づけられてる」って
「実存は本質に先立つ」って
段々とそれがわかってきた
「自分の存在証拠はどこにもない」だ
空虚感に苛まれるのも
どうしようもないんだ
クソみたいな日々は過ぎ去るのも
どうしようもないんだ
非現実的な理想を抱いて
窮地に陥った
それでも探し続ける
終着点を
You Don't Know Anything About Me
2025/04/20
ぼくらの16bit戦争
2025/04/04 ft.唄音ウタ・重音テト
どうしてこんな事になったんだ?
誰も教えちゃくれないんだ
何がセイギだ 何がギセイだ
"秩序"は僕を裏切った
はじめは微さな孔だったんだ
居心地だけは良かったのにな
プロパガンダと呑めや詠えや、
孔はしだいに誇大化した
相対 と 絶対 の 飽和水蒸機圧
都合 が善過ぎた大人達の 都合 に
ひとつ また ひとつ と 未来 は 過去 を無視した
65535 の テトラと
ゼロ次元 の 理想 抱えていてもなお
ひとつ またひとつとエデンは姿を消した
ぼくらの 16bit 戦争
イデアの波に蝕まれるな
残された空間で僕は
うかつに肘さえつけやしない
ぼくらの 16bit 戦争
アルトとエゴが交差する
XY しか愛せない僕は
Z(なに)を信じて生きれば善い?
ドット包囲網をかいくぐり
レジスタンスらを一斉掃射
無言圧力、数の暴力
自由は既に亡くなった
ハガネ に撃ち込めよ と 鴻鵠の警笛
肩越しに響く 矩形波 なる 断末
アルカディアの鐘 が なる 日 は来るのだろうか?
ぼくらの 16bit 戦争
イデアの波に蝕まれるな
残された空間で僕は
今日もぐっすり眠れやしない
ぼくらの 16bit 戦争
アルトとエゴが交差する
リットダウン ビットレートの積で
僕は"秩序"を裏切らない
ぼくらの 16bit 戦争
世界を敵に回しても
表現し得ないものが絆される
現実が 何より許せなかった
ぼくらの 16bit 戦争
魔法少女達の百年祭
2025/03/01 ft.唄音ウタ
扉の奥微かに灯る
空っぽの広間が静かに息をする
一歩踏み込めば
甘い錆びた空気が喉にまとわりついた
閉ざされた書架の
奥から無数な
囁き声がこぼれ落ちる
闇に浮かぶ星々は
ただの遠い昔の光
それでも今宵ばかりは
なぜか目を離せない
夜に溶ける翼の影
「忘れないで」梁を揺らす声
百年の祝いを刻んだ紅い月
夜を包むこの霧は
過ぎた日々の面影を残し
儚い記憶の欠片が
雫の中に溶ける
蝙蝠羽ばたく塔の窓
「永遠」を刻む血のリズム
百年の祝いを刻んだ紅い月
再演
2024/08/14 ft.唄音ウタ・雪歌ユフ・音街ウナ
今、再び舞台に上がれるなら
きみはどんな歌歌う?
今、遺された役だけを頼りに
きみの未来を演じている
今、再びこの世に産まれるなら
きみはどんな踊り踊る?
今、遺された役だけを導に
きみの次代を演じている
ねえ、劣等感ばかり抱えてきた
きみの脆い心の底を
ぼくがそっと抱きしめてあげる
今ならそれができるんだよ!
きみの名前名前騙る否
名前名前名前叫ぶ今
名前名前名前騙る否
名前名前叫ぶ千秋楽
名前名前名前騙る否
名前名前名前叫ぶ今
名前名前騙る否 きみを
ずっと今も呼んでるだろう?
生まれ変わって また 舞台に立って
演じるの 楽しいアンコール
生きられなかったその先を
今回はぼくらが主役だから
生まれ変わって また 舞台に立って
演じるの 演じていたいの
そのオシロイ、落としていいんだよ
さあ、もう一度遊んでみようか
奇を衒った手遊びを今
散々混じり合った思い出
惨めな結末に幕を閉じたね
再び舞台に上がったなら
きみはどんな愛謳う
今、始まったばかりの物語に
きみとぼくの命映そうか
きみの名前騙る否
名前叫ぶ今
名前騙る否
名前叫ぶ千秋楽
莉雁キ昴¥繧!
莉雁キ昴¥繧!
莉雁キ昴¥繧!
繝・き繧オ縺上s!
あなたの首を絞めた
あなたと触れ合った
きみを殺した
きみを愛した
(あなたを愛した)
生まれ変わって また 舞台に立って
演じるの 花火のバンケット
みんなが繋がる世界線
今回はぼくらも主役だから
生まれ変わって また 舞台に立って
笑いたいの 笑っていたいの
体が代わっても
生まれ変わって また 舞台に立って
演じるの 最高のアンコール
脚本破り捨てたその先を
今度はきみと生きたいから
生まれ変わって また 舞台に立って
今なら素直に 笑えるんだ
ずっと君の 傍に居たいんだよ
本当に君を、愛してるんだよ。
帰路
2024/07/14 ft.唄音ウタ
七月のある日曜日に
お出かけしてみた
そこは誰も知らなかった
森のなかのトンネルでした
光が流れ、影は動く
聞き覚えのある足音が
まどろんだ耳のそばに
聞こえていた
振り向くのが怖くて
出口に向かって
ひたすら前へ進んでいた
足が重くてだるくなり
もう立ち止まるしかなかった、ふと
懐かしい線香の匂いがどこからか漂ってきた
そしてトンネルの出口から
亡き母の声が私を呼び寄せた
目を見張って
出口の反対側へと駆け抜けた
再び数えきれない足音がトンネルに響き渡り
何十年もの夏を経て
次々と自分の影と交錯した
目の前に広がるのは、また
同じ森で、同じく炎天下の日差しが降り注いた
変わったのは、入口の規制線だけだった
それを越えたとたんに、茂みの中に倒れ込んだ
霓虹灯照耀的夜晚依旧暗淡
2024/06/04
____に連れてかれる
2024/05/03
月と恋人
2024/03/16 ft.唄音ウタ・雪歌ユフ
きみの小指の先から 邪悪な冷気が出てる
狂い始めたら 誰も きみを止められない
一晩 しゃべりつづける なんにも意味のない嘘
クルクルと回るだけの きみと影のダンス
気をつけて(満月に)つかまるよ(あばかれた)
隠しても(心を)もう隠せない
月の子供の ランラララ…
笑う夜 ランラララ…
恋する者たちは ランラララ…
眠れない いつまでも
見えないグラスの中に 見えないワインを注ぐ
国中のアクマたちと そして恋のために
きみはただ恋のために 何もない恋のために
踊り続ける 疲れて 倒れて眠るまで
闇の中(くちづけに)恋人は(とかされて
金色の(金色の)Ah 汗をかく
夢が心の ランラララ…
戸を叩く ランラララ…
誰もが胸騒ぎ ランラララ…
眠れない いつまでも
月と恋人 Piano Ver.
2024/03/16
ラグトレイン
2024/01/29 ft.唄音ウタ
離れ離れの街を繋ぐ列車は行ってしまったね
失くした言葉を知らないなら ポケットで握りしめて
あがいた息を捨てて延びる今日は眠って誤魔化せ
失くした言葉を知らないなら 各駅停車に乗り込んで
夕方と退屈のお誘いを断って
一人きり 路地裏は決して急がないで
ほら 横断歩道も待ってくれと言ってる
見張る街角があなたを引き留めてく
離れ離れの街を繋ぐ列車は行ってしまったね
失くした言葉を知らないなら ポケットで握りしめて
あがいた夢を捨てて揺れる今日は眠って誤魔化せ
失くした言葉を知らないなら 各駅停車に乗り込んで
夕方の駅のホームはひどく混み合って
ひとり占めできるまで休憩して欲しくて
また 集団下校があなたを急かしている
ほら 自動改札は待ってくれと言ってる
塞がる両手があなたを引き留めてく
あがいた夢を捨てて揺れる今日は眠って誤魔化せ
失くした言葉を知らないなら 各駅停車に乗り込んで
離れた街と街を繋ぐ列車が
呼んだ風に飛ばされないでいてくれ
失くした言葉はそのままでいいよ
揺れる列車に身を任せて欲しいから
離れ離れの街を繋ぐ列車は行ってしまったね
失くした言葉を知らないなら ポケットで握りしめて
あがいた息を捨てて延びる今日は眠って誤魔化せ
失くした言葉を知らないなら 各駅停車で旅をして
暮しガスメータ
2023/07/04 ft.唄音ウタ
郊外 萎びた町の集合住宅のぬるい空気
惨めに僕を殺さないで。
どうか、心を奪わないで。
君は、僕の大事ながらくたになった友達を
「おもちゃになってしまったね」と
そんな風に、懐かしそうに笑わないで。
また、遠足前の夜中に住む
たくさんの腐ったこどもたちが
なお明日のことがいとほしくなって泣くんだ
耳をふさいで寝るといい。
正午にまた眠くなる 安心があやしてくれる今日に
僕らの体は錆びついた
ついに錆びついてしまったんだ
だが、それがいくら憎らしくても
僕たちの暮らしてしまう日々は。
ああ洗濯の取り込みがまだだって気づいて
空と遊んで崩れた両の手を伸ばす
暮しガスメータ
安心の代金は郵便局で払う
暮しガスメータ
他にも安心はコンビニエンスで百うん十円
暮しガスメータ
幽霊は夜笑い
僕はまた困る
暮しガスメータ
みだりな安心はコンビニエンスで百うん十円
昔むかしに恥じた日々と
重なってしまった物語だ
こどもたちの笑う声が膨らんで濁った
君を騙してしまうような
嘘でもいい。
暮しガスメータ
不意になればいい
僕はまた曇る
暮しガスメータ
孤独の詰め合わせ
団地A棟の狭い空の下
暮しが滑った
午睡のふりをして君が事切れる
現実=幻想な気がして
写真写真
団地A棟の空に撒いている
お前の母ちゃん何人だ!
2023/06/07 ft.唄音ウタ
Metal Crusher
2022/01/14